50歳からシャドーボックスを始めた初心者が作り方より先に学んだ事

当ページのリンクには広告が含まれています。
  • URLをコピーしました!

2024年6月に大台の50歳に突入したわけなのですが、突然シャドーボックスに興味を持ちました。そして制作を開始してから半年ほど経ちました。

最初の頃はトレーディングカードでシャドーボックスを作成していましたが、先日見事に画像生成AIにハマリまして生成した画像でも作り始めています。

世界には様々なシャドーボックスがありますが、数多くの作品を鑑賞したり歴史を追っていく事で作風の引き出しが増えていくのではないかと思いまとめてみました。

タチバナ

最近盛岡で手芸の展示会に行ったのですが、シャドーボックスだけでなく様々な作品が展示されていて刺激を受けましたね。実物を観る事は大事だな~

目次

シャドーボックスとは

シャドーボックス(Shadow Box)は、立体的なアート作品を作成する工芸技法の一つで、平面の画像やイラストを複数のレイヤーに分割し、それらを重ね合わせて奥行きと立体感を生み出します。この技法は、視覚的に非常に魅力的であり、特にインテリアや装飾品として人気があります。

デコパージュとシャドーボックスの違い

デコパージュとシャドーボックスは、どちらも工芸の一種で、紙やその他の素材を使ってアート作品を作る技法ですが、それぞれの目的や手法には明確な違いがあります。

1. デコパージュ (Decoupage)

  • 技法の概要: デコパージュは、紙に印刷された絵や模様を切り抜いて、家具や小物、装飾品などの表面に貼り付け、上からニスやコーティング剤を塗って仕上げる技法です。フラットな表面に装飾を施すのが特徴です。
  • 目的: デコパージュの目的は、物の表面を美しく装飾し、見た目に彩りや質感を加えることです。家具、アクセサリー、インテリア小物などに応用されることが多く、実用的なアイテムの装飾が主な目的です。
  • 素材: 紙や布の他、ペーパーナプキン、雑誌の切り抜きなどを使います。貼り付ける対象も多岐にわたり、木、ガラス、プラスチック、キャンドルなどに応用できます。
  • 仕上げ: 作品の表面は通常フラットで、貼り付けた紙がしっかりとコーティングされているため、滑らかで光沢のある仕上がりになります。

2. シャドーボックス (Shadow Box)

  • 技法の概要: シャドーボックスは、複数のレイヤーにわたって紙や他の素材を重ね、立体的な作品を作る技法です。各レイヤーが異なる高さに配置されることで、作品に奥行きと影が生まれ、視覚的な立体感が強調されます。
  • 目的: シャドーボックスの目的は、平面の画像やイラストを立体的に見せることです。視覚的な深みを持たせることで、リアルで生き生きとした表現を目指します。
  • 素材: 主に紙や印刷物を使い、各パーツを切り抜いて立体的に組み立てます。素材の選び方により、テーマや表現の幅が広がります。
  • 仕上げ: 作品は通常、奥行きのあるフレームに収められます。各レイヤー間にスペーサーが配置され、立体感が強調されるようになっています。

3. 主な違い

  • 目的: デコパージュは装飾を目的としており、日常の物を美しく変身させることが主な目的です。一方、シャドーボックスは立体的なアート作品を作ることを目的としています。
  • 技法: デコパージュは平面上に紙を貼り付ける技法であり、滑らかな表面を作ることが目標です。シャドーボックスは、紙を重ねて立体感を作り出す技法で、奥行きや影の効果が重要です。
  • 仕上がり: デコパージュはフラットでツヤのある仕上がりになりますが、シャドーボックスは奥行きのある立体的な作品になります。

このように、デコパージュとシャドーボックスは、素材や技法に共通点があるものの、その目的や最終的な作品の形が大きく異なります。

シャドーボックスの起源と歴史

シャドーボックスの歴史は、17世紀のヨーロッパにまで遡ります。当時、フランスやイタリアでは、紙や絵を切り抜いて重ね合わせることで、立体的な装飾品を作る「ペーパーカッティング」が流行していました。この技法が、後にシャドーボックスの基盤となりました。特に宗教的なテーマや風景を描いた作品が多く見られ、これらは主に貴族や上流階級の家庭で装飾として用いられていました。

シャドーボックスの技法・作り方

シャドーボックスの制作過程は、複数の段階に分けられます。まず、重ね合わせたい画像やイラストを選びます。通常は同じ画像を複数枚用意し、それをレイヤーごとに切り分けます。たとえば、背景、中景、前景のように異なる要素を分け、それぞれを個別に切り抜きます。

次に、切り抜いたパーツを立体的に見えるように重ねていきます。この際、各パーツの間にスペーサーを挟むことで、各層が異なる高さになるように調整します。このようにして、奥行きと立体感を強調することができます。また、光の当たり方や影の効果を考慮しながら配置することで、よりリアルな表現が可能になります。

最後に、完成した作品はフレームに収められます。シャドーボックスの作品は、通常ガラスで保護され、奥行きを強調するための深いフレームが使用されます。このフレームに入れることで、作品が外部からのダメージを受けにくくなり、長期間にわたって美しい状態を保つことができます。

シャドーボックスの魅力・用途

シャドーボックスは、その視覚的な魅力から、さまざまな用途に使用されています。家庭のインテリアとしてはもちろんのこと、ギフトや記念品としても人気があります。特に、結婚式の招待状や赤ちゃんの成長記録など、特別な瞬間を記念するアイテムとしてシャドーボックスが選ばれることが多いです。また、美術館やギャラリーでも展示されることがあり、その芸術性が高く評価されています。

シャドーボックスの魅力の一つは、その奥行きと立体感です。平面的な画像が、まるで生きているかのように立体的に表現されることで、見る人に強い印象を与えます。また、光の当たり方や見る角度によって表情が変わるため、見るたびに新たな発見があります。さらに、素材や技法の選び方によって、作品の雰囲気やテーマを自由に表現できる点も、シャドーボックスの大きな魅力です。

シャドーボックスの現代の展開

現代においては、シャドーボックスは世界中で愛されており、特に日本やアメリカでは多くの愛好者がいます。現代のシャドーボックスは、伝統的な技法に加えて、デジタル印刷や新しい素材を取り入れることで、さらに多様な表現が可能となっています。

アーティストたちは、シャドーボックスを通じて独自のスタイルを追求しており、その表現はますます進化しています。さらに、シャドーボックスは、DIYブームやハンドメイド文化の広がりに伴い、一般の人々にも手軽に楽しめるクラフトとして定着しつつあります。

私が取り組んでいるトレーディングカードや画像生成AIを使用したシャドーボックスの制作も、その流れの一つだと言えるでしょう。

まとめ

シャドーボックスは、紙やその他の素材を用いて立体的な作品を作り出す魅力的な工芸技法です。その歴史は17世紀に遡り、ヨーロッパからアメリカ、そして日本へと広がり、現代に至るまで多くの人々に愛されています。シャドーボックスは、その視覚的な魅力や多様な表現の可能性から、インテリアやギフト、アート作品として広く利用されています。技術の進歩とともに、その表現の幅はますます広がり、シャドーボックスは今後も多くの人々を魅了し続けることでしょう。

タチバナ

私の作品は後日記事にしますのでお楽しみに~

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次